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ここでは、プログラマーからセキュリティエンジニアへのキャリアチェンジの可能性、キャリアチェンジ後に活かせるプログラマーのスキル、身につけたい新しいスキルなどを解説しています。
プログラマーからセキュリティエンジニアへのキャリアチェンジは十分に可能です。セキュリティエンジニアにおいてもプログラミングの知識は求められるためです。セキュリティツールの開発や脆弱性分析などでは特に役に立つでしょう。
もちろん、セキュリティ関連の知識やスキルは新たに身につける必要がありますが、未経験でもセキュリティエンジニアを目指すことはできます。
セキュリティエンジニアとして活用できるスキルには、プログラミングスキルがあります。システムやアプリケーションを構築する際に、脆弱性の原因をできる限り取り除くセキュアプログラミングが求められるためです。
ちなみに、セキュアプログラミングは特定のプログラミング言語ではなく、脆弱性を防ぐためのコーディング手法を指します。システムやアプリケーションで使用するPHP、Python、C言語などのプログラミング言語を用いて、脆弱性が発生しないようにプログラミングを行います。
プログラマーとして経験を積んでいる方は、ハードウェアやネットワークに関する基本的な知識を持つことが一般的です。これらの知識は、セキュリティエンジニアとしての業務に役立ちます。
サーバーを対象にセキュリティ対策を設計、実装する際などに、ハードウェアやネットワークに関する知識を求められるためです。ただし、プログラマー時代にこれらの知識を十分に習得していない場合もあります。継続的に学習を続けることで、専門性を高める必要があります。
プログラマーの業務で身につけたシステムやソフトウェアに関する知識も、セキュリティエンジニアの業務に活かせます。
セキュリティエンジニアとして、これらの開発に携わる機会があるためです。例えば、既存のソフトウェア、システムのリスク評価、評価に基づくセキュリティ対策の設計、実装などが考えられます。
セキュリティエンジニアとして働く場合は、サイバーセキュリティやセキュリティ対策の選定・導入・管理などの知識も求められます。キャリアチェンジ後も、継続的にスキルアップを図る必要があるでしょう。
プログラマーは開発チームの一員としてプロジェクトに関わることが多いため、立場が異なるメンバーと協力関係を築くためのコミュニケーション能力を必要とされたはずです。
セキュリティエンジニアも同様に、開発チームの一員としてプロジェクトに参画することも多いため、プログラマー時代に身につけたコミュニケーション能力が活かせます。例えば、他のチームメンバーにセキュリティ対策の必要性を説明し、理解を得るといった場面。クライアントと交渉した経験などでも活かせることが多いでしょう。
プログラマーからセキュリティエンジニアになるには、サーバーやネットワーク、OSなど、ITインフラ全般の知識が必要です。
例えば、外部と接続可能なサーバーやネットワーク機器は、サイバー攻撃の侵入口の1つです。セキュリティエンジニアは、サーバーやネットワークの脆弱性を診断したり、情報システムにIPS(不正侵入防止システム)やIDS(不正侵入検知システム)を導入したりして、セキュリティ対策において重要な役割を果たします。
サーバーやネットワーク、OSの仕組みについて深く学ぶことで、セキュリティエンジニアへの転職に役立つでしょう。
セキュリティ分野に特化したエンジニアとして働く以上、サイバーセキュリティに関する専門知識も必要です。
サイバーセキュリティは、ネットワークセキュリティやデータセキュリティ、エンドポイントセキュリティ、脆弱性診断(セキュリティ診断)、暗号・認証技術など、さまざまな領域に分かれています。
興味関心のある分野や、「得意領域にしたい」と感じた分野から、優先順位をつけて学んでいくとよいでしょう。
セキュリティエンジニアへの転職を考えるなら、「セキュアプログラミング」を学ぶとよいでしょう。
セキュアプログラミングとは、システムの潜在的な脆弱性を常に考慮しながら、セキュア(安全)にプログラミングを行うスキルです。セキュアプログラミングを習得していないと、意図せず脆弱性が発生し、情報漏えいなどの被害につながる可能性があります。
プログラマーとしての実務経験がある方なら、すでにあるプログラミングスキルを発展させる形で、セキュアプログラミングを習得できるでしょう。
例えば、プログラマーとしての経歴を活かし、セキュリティを考慮したシステムの設計や、ソフトウェア開発の道に進みたい方は、「セキュリティアーキテクト」という職種があります。またウイルス対策ソフトなどの製品・サービスを開発する「セキュリティプロダクト開発」も、人気のある職種の1つです。
脆弱性を見つけ対策を講じ、企業の機密情報や個人データを保護します。新しい知識を常に学びながら、社会の安全を支える重要な役割を果たす責任と達成感を味わえる点が魅力です。
セキュリティエンジニアの仕事には、「学ぶべき技術やノウハウが多い」「セキュリティの新しい動向のアップデートが欠かせない」という大変さもあります。セキュリティエンジニアになった後も、自主的に学び続けられる方が長く活躍しているようです。
プログラマーの平均年収は約426万円であるため、転職することで大幅な給与アップが期待できるでしょう。月収換算でもセキュリティエンジニアは約43万円、プログラマーは約35万円と差があります。
参照元:求人ボックス 給料ナビ「セキュリティエンジニアの仕事の年収・時給・給料」(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/セキュリティエンジニアの年収・時給)
参照元:求人ボックス 給料ナビ「プログラマーの仕事の年収・時給・給料」(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/プログラマーの年収・時給)
例えば、JavaやPython、JavaScript、PHP、SQL、PowerShellなどのプログラミング言語は、サイバーセキュリティの分野でよく使われます。プログラマーからセキュリティエンジニアにステップアップする上で、優先的に身につけておきたいプログラミング言語です。
プログラマーからセキュリティエンジニアへの転向は、ここまで培ってきた知識や経験を活かすことで実現可能となるものです。キャリアパスも多様なため、努力次第で年収をアップさせることもできます。常に学び続ける姿勢が求められますが、その分やりがいのある職種です。
次のページでは、セキュリティ対策の選定・導入・管理まで行えるセキュリティエンジニアへの近道をご紹介しています。セキュリティエンジニアに興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
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