本サイトは、株式会社アウトソーシングテクノロジーをスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
ここでは、QAエンジニア/テスターがセキュリティエンジニアにキャリアチェンジする際に活かせる経験や、新しく身につけたいスキルについて解説します。
QAエンジニア/テスターからセキュリティエンジニアへの転職は十分に可能です。
例えば、QAエンジニア/テスターはソフトウェアの基本設計や詳細設計に沿って、プログラムに問題がないかの確認(テスト)や、バグの修正(デバッグ)を行います。セキュリティエンジニアを目指すにあたって、プログラミングやソフトウェア開発に携わった経験が役に立つでしょう。
ただし、サーバーやネットワークなどのITインフラの知識に触れることは少ないはずなので、新たに身につける必要があります。
ソフトウェアのデバッグ作業に従事した経験は、セキュリティエンジニアへの転職に活かせます。
QAエンジニア/テスターとして、プログラムのテスト(単体テストや結合テストなど)や、バグの報告・レポート、原因の究明などを行ってきた方も多いでしょう。デバッグ作業には、システム開発の一連の工程や、ソフトウェアの要件・仕様についての深い理解が欠かせません。
デバッグ作業を通じて学んだ知識は、セキュリティエンジニアになってからも役に立ちます。
セキュリティエンジニアに欠かせないスキルセットの1つが、プログラミングスキルです。近年は「セキュリティ対策の自動化」の需要が高まっており、セキュリティエンジニア自身がツールの設計・構築を行う場合もあります。
QAエンジニア/テスターは、直接プログラミングをするわけではありませんが、デバッグ作業を通じて、プログラムの動作や仕組みを学べる職種です。特にJava、C++、Visual Basicなどのプログラミング言語に触れる機会が多く、自身の強みとしてアピールできるでしょう。
ソフトウェアの品質保証に従事した経験があれば、セキュリティエンジニアへの転職により優位に活かせるでしょう。
セキュリティエンジニアにも、システム開発に設計段階から参画し、セキュリティ上問題がないか監査する「セキュリティ監査」という仕事があります。セキュリティエンジニアの業務内容は幅広いため、QAエンジニア/テスターとして働いた経験は決して無駄になりません。
ソフトウェアの開発規模が大きい場合、デバッグ作業はチーム単位で行います。コンピュータゲームの開発現場などでも、数十名や数百名のデバッグチームを組むことが一般的です。
セキュリティエンジニアになるには、コミュニケーションスキルも欠かせません。デバッグチームのメンバーとのコミュニケーション、マネジメントを担当した経験がある方は、転職活動時にアピールするとよいでしょう。
QAエンジニア/テスターの仕事では、パソコンやスマートフォンなどの情報機器に触れる機会は多いものの、サーバーやネットワーク、OSなどの仕組みを深く学べる機会はありません。
QAエンジニア/テスターからセキュリティエンジニアになるには、研修やスクールに参加したり、教育制度が充実した企業に入社したりして、ITインフラ全般の専門知識を身につける必要があります。
セキュリティエンジニアは、企業の情報資産を攻撃や不正アクセスから守る「情報セキュリティの専門家」です。
新しいサイバー攻撃の手口はもちろん、ネットワークセキュリティやデータセキュリティ、脆弱性診断、デジタルフォレンジックなど、セキュリティ分野の知識を幅広く学ぶ必要があります。
サイバーセキュリティの知識・技能を身につけたい方は、国家資格の「情報セキュリティマネジメント試験」や「情報処理安全確保支援士」などの取得を目指すとよいでしょう。
セキュリティエンジニアには、ユーザーやクライアントの要望に基づき、適切なセキュリティ対策を選定・導入・管理する役割が求められます。セキュリティ製品やソフトのトレンドについて学んでおくと、キャリアアップしてから役に立つでしょう。
近年はテレワークやリモートワークが普及し、従業員が社内ネットワークの外に端末を持ち出すケースも増えてきました。DNSセキュリティやEPP、EDR、NGAV/NGEPPなど、エンドポイントセキュリティの考え方も学んでおきましょう。
セキュリティプロダクト開発やセキュリティアーキテクト、ペンテスター、セキュリティコンサルタントなど、興味や関心に合わせてキャリアパスを選びましょう。
高度な技術を駆使して脆弱性を発見し対策を講じ、企業の機密情報や個人データを保護します。常に新しい知識を習得し、社会の安全を支える重要な役割を担うことに大きな責任と充実感を感じられることでしょう。
企業の機密情報を守る責任の重さから、精神的プレッシャーも大きいのが特徴です。インシデント発生時には迅速な対応が必要です。また常に新しい脅威に対応するため、継続的な学習が欠かせません。
一方、品質保証(QA)の仕事の平均年収は、正社員の方で約435万円です。セキュリティエンジニアへの転職によって、給与アップを実現できるでしょう。
参照元:求人ボックス 給料ナビ「セキュリティエンジニアの仕事の年収・時給・給料」(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/セキュリティエンジニアの年収・時給)
日本国内では、要件を満たすセキュリティエンジニアはすでに11万人以上不足しています。特に中小企業において人手不足が顕著です。またサイバーセキュリティの市場は、日本貿易振興機構(JETRO)が魅力的な注目市場分野の1つに挙げるほど、急成長が続いています。
参照元:日本貿易振興機構(JETRO)「魅力的な注目市場分野」 (https://www.jetro.go.jp/invest/attractive_sectors/ict/attractive_markets.html)
QAエンジニア/テスターからセキュリティエンジニアへの転向は、ここまで培ってきた知識や経験を活かすことで実現可能です。キャリアパスも多様なため、努力次第で年収をアップさせることもできます。常に学び続ける姿勢が求められますが、その分やりがいのある職種です。
次のページでは、セキュリティ対策の選定・導入・管理まで行えるセキュリティエンジニアへの近道をご紹介しています。セキュリティエンジニアに興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
新たな職業の選択肢を!をコンセプトに、様々な職業の魅力を伝えるWebメディアを展開するZenken株式会社。 このページは「セキュリティエンジニア」という職業にフィーチャーするWebメディア「ガドマガ」編集チームが調査しまとめています。