セキュリティアーキテクト

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セキュリティエンジニアの知識や経験を活かしたキャリアパスのひとつとして、セキュリティアーキテクトがあります。ここでは、セキュリティアーキテクトの仕事内容や必要なスキルなどについてまとめました。

セキュリティアーキテクトとは

セキュリティアーキテクトは、情報システムの安全性を高めるため、設計・実装する専門家です。サイバー攻撃に強いシステムの設計、脆弱性を最小限に抑えたソフトウェア開発、組織のセキュリティ基本方針や経営上の情報セキュリティ戦略の構築と、幅広い分野でセキュリティに関する仕組みを構築します。

脆弱性を特定してリスクを評価し、ファイアウォールや暗号化技術を導入したセキュリティ対策を設計し、実装することが主な役割です。セキュリティプロジェクト全体の管理も行います。また、常に変化する脅威に対抗するため、最新のセキュリティ技術を取り入れることが求められます。

セキュリティアーキテクトの年収

セキュリティアーキテクトの求人をチェックすると、年収400万円~1000万円の求人が多い(※1)ことが分かります。セキュリティエンジニアの平均年収は473万円程(※2)です。一般的なセキュリティエンジニアよりも対応業務の幅が広がるため、スキルや経験次第で高い年収になる可能性があります。

(※1)参照元:doda( https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/セキュリティアーキテクトの仕事)2024年9月17日調査時点

(※2)参照元:求人ボックス(https://求人ボックス.com/セキュリティエンジニアの年収・時給)2024年9月17日調査時点

セキュリティアーキテクトの仕事内容

システムの設計・構築

セキュリティシステムの設計・構築は、セキュリティアーキテクトの軸となる業務です。要件を定義して、システム全体のアーキテクチャを設計します。ネットワークやアプリケーションのセキュリティ機能を実装し、脆弱性を最小限に抑えるための対策を講じることがポイントです。最新の脅威に対抗するため、セキュリティ対策を継続的に見直し、改善していくことも求められます。

システム全体のマネジメント

情報セキュリティシステム全体のマネジメントとは、セキュリティポリシーの策定やリスク評価を行い、全体的なセキュリティ戦略を立案することです。システムの運用状況を監視し、脅威や脆弱性への対策を適宜見直すことも含まれます。インシデント発生時に迅速な対応ができる体制を構築することが大切です。

製品の情報セキュリティに関する品質マネジメント

製品の情報セキュリティに関する品質マネジメントも担当します。製品開発プロセスにおいてセキュリティ基準を設定し、設計段階からテストまでの品質を確保する仕事です。また、脆弱性評価やペネトレーションテストを実施し、製品が安全であることを確認します。顧客の信頼を得るために重要な業務です。

情報セキュリティ方針の検討や策定

全社的な情報セキュリティ方針の検討や策定を行うのもセキュリティアーキテクトの仕事です。ビジネス目標に基づいたセキュリティ戦略の立案や、法令遵守を考慮したポリシーの設計が含まれます。各部門との連携を図りながら、リスク評価を実施し、必要な対策を明確にしなければいけません。組織の全体的なセキュリティ意識の向上を促進する役目もあります。

情報セキュリティに関する経営戦略への提言

セキュリティリスクを評価し、経営陣に対して適切な対策や投資の必要性を提言します。ビジネスの成長を支えるためには、セキュリティと業務プロセスの統合を図ることが重要です。組織全体の競争力を高めつつ、安全なビジネス環境を構築するための提言が求められます。

セキュリティポリシーの策定やリスク管理

セキュリティアーキテクトは、組織全体のセキュリティ戦略を立案する重要な役割を担うため、セキュリティポリシーの策定やリスク管理も重要な役割です。

セキュリティポリシーの策定では、ビジネス目標と法令遵守を考慮しつつ、適切なセキュリティ基準を設定します。リスク管理においては、潜在的な脅威を特定し、その影響を評価した上で効果的な対策を講じます。これらの活動を通じて、組織の情報資産を保護し安全なビジネス環境の構築に貢献できる職種です。

セキュリティアーキテクトに必要なスキルセット

セキュリティアーキテクトには、ネットワークセキュリティ、アプリケーションセキュリティ、暗号化技術、ファイアウォールの設定など、情報セキュリティの基本的な知識と技術が不可欠です。また近年、クラウド環境でのセキュリティが重要視されている背景もあり、クラウドやデータ保護に関する知識も求められるでしょう。

リスク評価や脆弱性管理、セキュリティポリシーの策定や実施に関するマネジメントスキルも求められます。また、他部門と連携する必要があるため、コミュニケーション能力も必要です。

セキュリティアーキテクトに必要な資格

セキュリティアーキテクトになるために必須の資格はありません。関連する資格としては、以下のようなものがあります。

資格があることで一定のスキルを証明できます。

人によって解釈は異なるかもしれませんが、資格取得難易度で言うとGIACは難易度中レベル、その他の資格は高度な知識と経験が必要である難易度の高い資格です。セキュリティアーキテクトになった後にチャレンジしてもよいでしょう。

セキュリティアーキテクトになるには

スクールの利用

スクールでは、必要な知識を総合的に学べます。課題に取り組むうちに、必要な知識や技術を習得できるのもメリットです。仲間がいるので学習意欲も高まることでしょう。講師に質問できることも、独学と比べて、効率的に学習できるポイントです。

デメリットとしては費用面です。大手IT企業になると、より多くの優秀な人材を獲得するためにITスクールを併設し入社後受講料を一部免除で提供してくれる企業もあります。転職も視野にいれている方は、転職活動をしながらスクールを利用するかどうかを決めても遅くはありません。

IT技術者からの転職

セキュリティアーキテクトは、高度な情報セキュリティの技術や知識に加えて、インフラなど幅広いIT関連知識が必要な職種です。インフラエンジニアなどのIT分野からであれば、経験と知識を土台にしてステップアップできます。エンジニアとして経験を積むのは、セキュリティアーキテクトへの道筋のひとつです。

例えば、ネットワーク設計やシステム管理のスキルセキュリティシステムの構築に直接役立ちますし、脆弱性管理やリスク評価の経験はセキュリティ対策の策定に活用できる等、活かせる経験はたくさんあります。

とはいえ、様々な環境で多種多様な機器やセキュリティ製品に触れられる実務経験に勝るものはありません。セキュリティ領域の手厚い研修制度を整えている企業もあるので、まずはどんな企業があるのか、どんな研修制度があるのか、を調べてみるところからおすすめします。

セキュリティアーキテクトにハイキャリア転職するためには?

セキュリティアーキテクトは、ニーズに対してまだ人材が不足している状況です。セキュリティを担当する人材の需要は高まっているので、エンジニア経験を活かしてハイキャリア転職できるチャンスは少なくありません。セキュリティアーキテクトに求められるスキルは多いものの、育成に力を入れている会社であれば安心してキャリアアップできます。

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ガドマガ編集チームより
さらに高みを目指すため
派遣という働き方を選んだ
エンジニアSTORY

別のページでは、セキュリティエンジニアとしてさらに高みを目指すため、技術派遣という働き方を選んだセキュリティアナリストの方にインタビューをしています。参考材料としてぜひご覧ください。

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国内外グループ全266社、日本国内に54の営業拠点を構える(※2023年12月時点)OSグループの一員であるアウトソーシングテクノロジー。

事業の柱である「人材」の育成にも注力。特にセキュリティエンジニアは、セキュリティメーカーやベンダーと共同でセキュリティ人材育成プロジェクトを推進するなど、セキュリティ業界未経験者はもちろん、経験者がより経験を積むための育成体制を整え、2024年には約150名、2025年には約280名のセキュリティ人材輩出を計画(※2024年2月19日時点、公式HPより)しています。

カジュアル面談も積極的に行っているそうなので、キャリアを検討する一選択肢として活用してみてはいかがでしょうか。

このページを調査したのは…
Zenken株式会社「ガドマガ」編集チーム

新たな職業の選択肢を!をコンセプトに、様々な職業の魅力を伝えるWebメディアを展開するZenken株式会社。 このページは「セキュリティエンジニア」という職業にフィーチャーするWebメディア「ガドマガ」編集チームが調査しまとめています。