(旧アウトソーシングテクノロジー)
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セキュリティエンジニアとしての経験を活かし、アプリケーションセキュリティエンジニアを目指す場合についてまとめました。
ここでは、アプリケーションセキュリティエンジニアの年収、仕事内容、必要なスキルセットや資格について説明します。
アプリケーションセキュリティエンジニアは、開発チームと連携してセキュアなソフトウェアの開発などをサポートするセキュリティエンジニアです。
具体的には、ソフトウェア開発ライフサイクルに関わって、セキュリティ対策を設計・実装し、脆弱性を特定あるいはリスクを評価します。これらの取り組みを通して、不正アクセスの防止やデータの保護などを目指します。悪意のある第三者からアプリケーションを守る専門家といえる職種です。
アプリケーションセキュリティエンジニアの平均年収は500万円から1,000万円程度(※1)です。具体的な年収は、勤務先、経験、スキルなどで異なります。条件次第では、年収が1,000万円を超えるケースもあります。「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均給与は460万円です。一般的な職種に比べて、給与水準は高いといえるでしょう。
(※1)参照元:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」( https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm)2024年11月28日調査時点
アプリケーションセキュリティエンジニアは、どのような業務を担うのでしょうか。主な仕事内容は以下の通りです。
アプリケーションの設計・開発に着手する前に、アプリケーションセキュリティエンジニアはセキュリティの要件を定義します。セキュリティ要件を定義することで、セキュリティ上の欠陥を未然に防ぎ、迅速に特定できるようになります。通常、セキュリティ要件の定義は開発チームと連携して行います。
脆弱性を特定して対処することも、アプリケーションセキュリティエンジニアの重要な仕事です。具体的な取り組みとして、ソースコードレビュー、設定レビュー、脆弱性診断、ペネストレーションテストなどがあげられます。これらの取り組みにより、脆弱性が悪用される前に対策を講じ、アプリケーションを保護します。
アプリケーションセキュリティエンジニアは、開発チームを主な対象とするセキュリティトレーニングに関わることもあるでしょう。具体的には、セキュアコーディングに関する研修の実施や、トレンドのセキュリティ情報を提供します。開発チームのセキュリティに関する能力を向上させることも、アプリケーションセキュリティエンジニアの重要な役割です。
脆弱性が悪用されると、個人情報の漏洩などさまざまな問題が発生するリスクが高まります。発生した問題により、企業に対する評価やブランドイメージは損なわれる恐れがあり、多額の損害賠償責任を負うことも考えられるでしょう。これらのリスクを軽減するために、アプリケーションセキュリティエンジニアが大きな役割を担っています。
アプリケーションセキュリティエンジニアになるには、実務経験を求められることが一般的です。具体的には、ソフトウェア開発ライフサイクル関連業務にかかわった経験やセキュリティエンジニアとして勤務した経験などを求められることが多いでしょう。
勤務先によってはインフラエンジニアとして働いた経験を評価してくれるところもありますが、基本的にはセキュリティエンジニアとして経験を積むことが大切です。
アプリケーションセキュリティエンジニアに必要とされるスキルセットについて説明します。
セキュアなコードを記述したり、ソースコード内の脆弱性を特定したりするため、Python、Javaをはじめとするプログラミング言語に関する知識を求められます。同様に、Webアプリケーションフレームワークに関する知識も欠かせません。
脆弱性テストを実施し、データを分析して対策を講じる知識や技術が求められます。
アプリケーションセキュリティエンジニアは開発チームと共同で業務を進めます。短期間で開発を進めようとする開発チームに対し、セキュリティ対策の必要性を開発チームに伝え、理解を得るためのコミュニケーション能力が求められます。
また、専門知識がない人にもわかりやすいレポートを作成するスキルも必要です。
現在のところ、アプリケーションセキュリティエンジニアに必須の資格はありません。しかし、資格を取得することで専門性を証明し、転職活動を有利に進められる可能性があります。
アプリケーションセキュリティエンジニアが取得したい資格として、CompTIA Security+、Certified Secure Software Lifecycle Professional(CSSLP®)、Certified Application Security Engineerなどがあげられます。
アプリケーションセキュリティエンジニアは、セキュリティに関する知識・経験だけでなく、ソフトウェア開発に関する知識・経験も求められます。特に、セキュリティについては専門的な知識・技術を求められるでしょう。
ハイクラス転職を目指したい場合は、関連分野で実務経験を積みつつ、資格を取得するなどしてスキルを磨くことが大切です。
別のページでは、セキュリティエンジニアとしてさらに高みを目指すため、技術派遣という働き方を選んだセキュリティエンジニアの方にインタビューをしています。参考材料としてぜひご覧ください。
国内外グループ全228社、日本国内に54の営業拠点を構える(※2023年12月時点)グループの一員であるBREXA Technology。2004年の設立以来、「人材 × テクノロジー」のソリューションサービスで、現場の課題解決をサポートしています。
事業の柱である「人材」の育成にも注力。特にセキュリティエンジニアは、セキュリティメーカーやベンダーと共同でセキュリティ人材育成プロジェクトを推進するなど、セキュリティ業界未経験者はもちろん、経験者がより経験を積むための育成体制を整え、2024年には約150名、2025年には約280名のセキュリティ人材輩出を計画。2024年11月18日時点で資格取得者が360名と、目標値を前倒しで大幅に上回り達成。今後もよりスキルの高いサイバーセキュリティエンジニアの輩出を継続していく計画。
カジュアル面談も積極的に行っているそうなので、キャリアを検討する一選択肢として活用してみてはいかがでしょうか。