クラウドセキュリティエンジニアは、セキュリティエンジニアからキャリアアップを目指せる職種です。
ここでは、クラウドセキュリティエンジニアの年収や仕事内容、求められるスキル、目指すとよい資格などを解説しています。
クラウドセキュリティエンジニアは、クラウドコンピューティング環境やクラウド内で保存されているデータなどを対象とするセキュリティエンジニアです。
具体的な業務は、クラウドにおけるセキュリティ対策を設計・実装し、脅威の特定やインシデントの対応などにも関わります。セキュリティエンジニアの中でも、クラウドサービスを適切に運用するために重要な役割を果たす職種です。
クラウドセキュリティエンジニアの平均年収は500万円~1,000万円程度(※1)とされています(2024年11月28日時点)。個別の年収は、勤務先、勤務エリア、経験、スキルなどで異なるようです。
条件次第では1,200万円~1,500万円程度の年収を得るケースもあります。ちなみに「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均給与は460万円。クラウドセキュリティエンジニアは、給与水準が比較的高い職種といえます。
(※1)参照元:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」( https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm)2024年11月28日調査時点
クラウドセキュリティエンジニアの主な仕事内容には以下のようなものがあります。
クラウド環境におけるセキュリティ対策の設計と実装が主な業務の一つです。セキュリティの設計は、グループポリシーや業界標準の指針などに基づき、CSPが提供する機能を利用して行うことが多いでしょう。
データ保護やアクセス制御など、幅広い領域でセキュリティ対策の設計と実装が求められます。
脆弱性診断もクラウドセキュリティエンジニアの重要な業務で、クラウド環境で各種設定などを確認します。
データの暗号化を行っていない、意図せず外部からアクセスできる状態になっているなど、修正点が見つかった場合は、それらを整理してレポートを作成。さらに発見された脆弱性に対応する場合もあります。
クラウドセキュリティエンジニアは、脅威検知サービスなどを活用して脅威の検知も行います。
検知した脅威には、原則としてその場で対応し、迅速な対応により被害を防ぎ、影響を抑えることが重要です。また、ルールの調整など、再発防止策の実行も求められます。
クラウドサービスの特徴として、データの保存構造が複雑であることがあげられます。そのため、不正アクセスの手法が特定しづらいという課題が生じてしまうので、クラウドの適切な運用を行うために専門家が必要とされます。
この役割を担っているのが、クラウドセキュリティエンジニアです。クラウドサービスの普及に伴い、その役割がますます求められるでしょう。
Amazon Web Services、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウドを用いたセキュリティの設計、実装、運用などに関する一定の経験を求められることが一般的です。一方で、入社してからの教育体制や現場でのサポート体制を整えている会社もあり、セキュリティ領域に関する経験を問わない企業も、数は非常に少ないながらもなくはありません。
とはいえ、人材教育やサポート体制が手厚い場合も、クラウド基盤や業務システムをパブリッククラウドで設計・構築した経験などを求められることが多いでしょう。
クラウドセキュリティエンジニアに求められるスキルセットは以下の通りです。
情報セキュリティ、ネットワークセキュリティに関する専門的な知識が必要です。これらに加え、Python、Rubyなどのプログラミング言語に関する基礎的な知識も求められるでしょう。
また、IaaS、SaaSなどのクラウドサービスに関する知識も不可欠です。幅広い知識とそれを活用する実践力が求められます。
クラウドセキュリティエンジニアは、チームの一員として業務を進めます。したがって、経営陣やチームのメンバー、クライアントなどと良好な関係を築きつつ、業務を進めていくコミュニケーション能力を求められます。見逃されがちですが、重要なスキルのひとつです。
現在のところ求められる資格は特に定められていませんが、いくつかの資格を取得するとクラウドセキュリティエンジニアとしてのキャリアを築く助けになるでしょう。
代表的な資格として、セキュリティプロフェッショナル認定資格(CISSP)、Certified Cloud Security Professional(CCSP)、AWS Certified Security-Specialty認定、Professional Cloud Security Engineer認定資格などがあげられます。
クラウドセキュリティエンジニアへ転職するため、パブリッククラウドを用いたセキュリティの設計、実装、運用の経験、クラウド基盤に関する設計・構築の経験などが求められます。また、これらの経験があることは、クラウドセキュリティエンジニアとしての給与条件にプラスの影響があるでしょう。
ハイキャリア転職を目指す場合は、セキュリティエンジニアやインフラ系のエンジニアとして2~3年以上の経験を積むことが求められます。