幅広い知識を持ち、さまざまな工程に携わるセキュリティエンジニア。その知識や経験を活かすことで、多様なキャリアパスを描くことが可能です。ここでは、セキュリティエンジニアのキャリアパスの一つ、セキュリティ製品開発の仕事内容などをご紹介します。
ウィルス対策ソフトウェアなどのセキュリティ対策製品や関連サービスを開発・提供している企業で、セキュリティ製品開発を行う仕事です。セキュリティベンダーはもちろん、セキュリティソリューションを提供している企業などで需要が増加しています。
Web上で見つけた一般的なセキュリティエンジニアの平均年収は、35~39歳で平均573万円でした(※)。外資系ベンダーでは、年収1,000万円以上の求人も珍しくありません。
(※)参照元:求人ボックス(https://求人ボックス.com/セキュリティエンジニアの年収・時給)2024年2月19日調査時点
ここでは、セキュリティ製品開発の具体的な仕事内容をご紹介します。
開発する製品にどんなセキュリティ機能を搭載するか、企画・提案を行います。開発段階だけでなく、その後の運用まで見据えた企画を考えることが大切です。企画提案が受け入れられたら、それをどのように具体化するか、より詳細に道筋を立てるのもセキュリティ製品開発の仕事です。
システム構築に必要なセキュリティ要件を洗い出し、要件定義書として作成し、設計書に落とし込みます。さらに、設計書を元に、ネットワークやサーバー、OS、アプリケーションなどにセキュリティ対策を実装します。機器の初期設定作業、暗号や認証の設定、アクセス権設定、セキュアプログラミングなども行っていきましょう。
開発した製品に対してテストを行います。特に、外部向けに公開されているWebシステムの場合、脆弱性テストは必要不可欠です。これまでに発見されたサイバー攻撃の手口を実際にシステムに実行して、問題が発生しないか確認しましょう。脆弱性が発見された場合は、設計・実装工程に戻って対応策を検討します。
システムの完成後は、セキュリティインシデントが発生しないように運用・保守も行います。アプリケーションやOSのアップデート、通信データの監視、アクセス権の管理、ログファイルの確認や保存などを行い、セキュリティの精度を維持します。
セキュリティ製品開発には、セキュリティの知識や実務経験が必要です。経営の知識もあるとよいでしょう。キャリアアップを狙うセキュリティエンジニアの選択肢の一つです。「セキュリティ技術を極めたい」というスペシャリスト志向の人、先端技術や知識・経験を積み重ねることが苦にならない人に向いています。
何かしらセキュリティに関わる設計・構築に関わった人、もしくは、セキュリティ製品の導入からインシデント対応の運用経験やクライアントへの説明・提案経験がある人なら、即戦力として活躍することができるでしょう。
セキュリティに関する知識や技術的なスキルはもちろん、開発プロジェクトをスムーズに進めるためのコミュニケーション能力や、チームメンバーと協力して課題を解決する協調性が必要です。また、製品開発の現場で起こる課題や変化に柔軟に立ち向かえる対応力、時にはリーダーシップも求められます。
さまざまなスキルを持つエンジニアは、セキュリティ製品開発でも重要な役割を果たしています。
セキュリティ製品開発は、資格がなくても目指すことが可能ですが、資格を取得することで、知識があること・勉強をしてきたことを証明することが可能です。また、資格取得のための勉強は、体系的に知識を習得するのに役立ちます。
以下は、セキュリティ製品開発を目指すのに取得しておくと役立つ資格です。
次に未経験からセキュリティ製品開発へ転職するためのポイントをご紹介します。
セキュリティ製品開発を含むセキュリティ領域のエンジニアを未経験から目指す場合、まず注目したいのは「どの業界でスタートするのか」。業界によって積める経験値や転職難易度が大きく変わる領域でもあるからです。
次によくある3つのセキュリティ業界を比較した調査結果を紹介していますので、転職活動の一助になれば幸いです。